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目を守り肌の老化を防ぐ!抗酸化力の強いアスタキサンチンを豊富に含む食品は?

 2016/12/12 栄養・食事療法
この記事は約 10 分で読めます。

鮭(サーモン)の身は何色でしょうか?

そう聞かれたら、ほとんどの方はオレンジ、若しくはサーモンピンクと答えるでしょう。

これは正解でもありますが、間違いでもあります。

実は、鮭は生まれた時から身の色が、オレンジ(サーモンピンク)という訳ではありません。そもそも鮭の分類は「白身魚」なのです。

あなたはご存知でしたか?

もし、ご存知だったとしても、なぜ、あの鮮やかなオレンジになるのか?オレンジになる事に何の意味があるのか?ということまではご存知ないのではないでしょうか。

実は、あの身の色にはとても理にかなった理由と、それによってもたらされる凄いパワーが秘められているのです。

今日はその鮭の身の色の秘密について説明していきますね。

水戸部院長がこの記事を書いています
*マッスルケア仙台院長。東北楽天ゴールデンイーグルスで8年間球団トレーナーとして契約し、 田中将大選手などのケアも担当。アテネ五輪銀メダリスト長塚智広選手の担当、全日本柔道男子国際大会トレーナー、EXILE・GLAYなどアーテイストのツアー帯同トレーナーなど実績多数。LINE@で栄養情報を発信したり、ご質問・相談にお答えしています。

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鮭の身をオレンジに変える色素とは?

あなたは鮭の生態はご存知ですか?

鮭は川で生まれ、海に下っていきます。そして、また川で産卵・受精をしてその生涯を終える。そして、産卵が終わった鮭の身体は、あの鮮やかなオレンジではなく元の真っ白に戻っているのです。

その変わり、鮭の卵であるいくらは鮮やかなオレンジ色ですよね?

つまり、鮭は自分の蓄えたパワーを全て、自らの命と引き換えに卵に与えているのです。

このオレンジ色の秘密が「アスタキサンチン」という色素。

アスタキサンチンとは、カルテノイドという1種の赤い色素になります。

カルテノイド系色素については、過去にルテインを紹介させて頂きました。ルテインについてはこちらの記事を参考にしてください。

強力な抗酸化作用を持つアスタキサンチン!

アスタキサンチンは、カルテノイド系の中でも特に抗酸化作用が強いとされています。

鮭は、海へ出てアスタキサンチンを摂る事でそのパワーを授かり、今まで過酷な自然界で生き残ってきたのです。

鮭は何からアスタキサンチンを摂るかというと、オキアミというプランクトン。これを摂るために鮭は海へ出るのです。

もしかすると、オキアミを摂っていた個体のみが、現代まで生存し続ける事ができたのかも知れませんね。

このオキアミもまた、アスタキサンチンを体内で合成する事ができる「ヘマトコッカス藻」という藻を食べる事で、その体内にアスタキサンチンを蓄積しているのです。食物連鎖ですね。

このヘマトコッカス藻が、アスタキサンチンを作り出す過程に自然のパワーの秘密があるのです。

アスタキサンチンは自然界の生きる力

ヘマトコッカス藻は、最初からアスタキサンチンを持っているわけではありません。

恵まれた環境下で育つヘマトコッカス藻は、一般的な藻と同じように緑色なのです。しかし、過酷な環境下に置かれた時、ヘマトコッカス藻はアスタキサンチンを生成して赤色へと変わるのです。

このアスタキサンチンは、冒頭でも少し述べた様に非常に強い抗酸化力を持っています。その力によって、ヘマトコッカス藻は過酷な環境下でも生き延びる事ができるのです。

そのアスタキサンチンを、オキアミを経て、鮭もアスタキサンチンを摂る事で、海から川へ遡るパワーの源となり、故郷へと帰る事ができるのですね。そして、自らのアスタキサンチンを卵であるイクラに引き継ぐ事で、卵を紫外線から守るのです。

その後、自らは力を出し尽くして白身に戻り、その生涯を終えます。

オキアミは鮭だけではなく、クジラやカニ、エビ等非常に多くの生物のパワーの源。つまり、アスタキサンチンは多くの生物の生きる力となっているのです。

本能的にオキアミを通してアスタキサンチンを摂取してきた個体が、現代まで生き残っているという事でしょう。

では、私たち人間がアスタキサンチンを摂ると、どんな事が期待できるのでしょうか?

アスタキサンチンの効果・効用

ここまでは、アスタキサンチンが自然界でどの様に生まれ、どれだけ凄いパワーをもたらしているかについてまとめてきました。

この恩恵を是非私たちも授かりたいですよね。

抗酸化力の強いアスタキサンチンを摂る事で期待できる作用についてまとめていきます。

脳と目をダイレクトに守ってくれる!?

アスタキサンチンは、脂溶性の成分です。

脂質でできている身体の部位と言えば?そうです。脳と目です。

抗酸化力が高いと言われる成分は色々ありますよね。

ビタミンCE,βカロテン etc…

しかし、全ての抗酸化物質が脳や目で働けるかというと、実はそうではないのです。ちなみ先ほど挙げたビタミンCE,βカロテンも、脳や目には到達する事はできません。

しかし、このアスタキサンチンは、脳に到達し働く事ができる選ばれた物質なのです。

脳は非常にエネルギーを使う臓器で、身体全体のエネルギー消費の20%を占めると言われています。また、それだけのエネルギーを生み出すために、呼吸で得た酸素の3050%を消費する様です。

という事は、それだけ活性酸素が発生しているということ。

脳や目は脂質がほとんどを占めていますから、特に活性酸素のダメージを受けやすい部位です。

活性酸素が増えれば、脳細胞の死滅の加速や、脳梗塞や脳出血などの脳疾患、記憶力の低下や痴ほう症、アルツハイマー等目であれば黄斑変性症、白内障などなど。考えられる影響は様々です。

活性酸素のメカニズム等については、こちらの記事を参考にしてください。

これらの原因と言われる活性酸素に対して、アスタキサンチンは脳でしっかり働く事ができるため、抗酸化力を発揮して影響を最小限に留める事が期待できます。

目の筋肉に対する影響により、ピント調節力が改善した等の研究結果も発表されています。

人間の身体でも、特に重要な機関と言える脳と目。

ここを守る為にもしっかり摂りたいですね。

疲れ知らずの元気な体が手に入る!?

前半でアスタキサンチンは、鮭の川上りのパワーの源だと言いましたね。

どういう事かというと、アスタキサンチンは筋肉にも良い影響があると言われているのです。

筋肉が運動すると、やはり活性酸素が発生します。この活性酸素が筋細胞を傷つけてしまう。これが筋疲労の最大の原因と言われています。

また、スタキサンチンは脂質をエネルギーに変換しやすい効果もあるため、有効にエネルギーを長時間発揮が可能ですね。

糖由来と脂質由来のエネルギーについては、ケトン体の記事にまとめています。

鮭が川を遡るためには、筋力を長時間継続して発揮することが必要です。

鮭の身といえば、アスタキサンチンのサーモンピンクですよね。身=筋肉なので、それだけアスタキサンチンが豊富という事です。

このアスタキサンチンのパワーによって、あの小さい身体で滝を上って川までたどり着けるのですね。

このパワーと持久力をあなたも手に入れたくありませんか?

鮭の様に疲れ知らずの身体を手に入れましょう。

シミやそばかすから肌を守る!?

アスタキサンチンは、身体の内部にしか影響を与えないわけではありません。

抗酸化作用と聞くと、まず思い浮かぶのは美容。特にお肌ですよね。

もちろん、アスタキサンチンもお肌をはじめとする美容にも効果抜群!

お肌の一番の大敵は紫外線ですよね。

紫外線を肌が浴びる事で、肌の細胞が壊れてしまって、シワやたるみの原因であるメラニン色素が発生。シミやそばかす等の原因になります。

このいわゆる肌の老化から、アスタキサンチンが守ってくれるのです。

アスタキサンチンの驚くべき特徴

抗酸化力が高い成分は他もありますが、アスタキサンチンの強みは働く場所が制限されないこと。

細胞というのは、2層の脂質の細胞膜に包まれています。

例えば、ビタミンCはその膜の外だけ。ビタミンEβカロテンは細胞膜の中だけ。といったように働ける場所が限られているのです。

ところが、アスタキサンチンは細胞膜を貫いて働く事ができる。つまり働く場所が制限されないのです。

細胞膜全体を守る事ができるのですね。

アスタキサンチンを含んだ化粧品を肌に塗る事で保水効果があるのはもちろん、飲んで摂取する事でも肌の保水力が上がる事が分かっています。

当然ながら、紫外線による活性酸素からも守ってくれます。

細胞のどこでも活躍してくれて、活性酸素から守ってくれるアスタキサンチン。

美容の為にもしっかり摂りたいですね。

アスタキサンチンを摂取しよう!

非常に有効な抗酸化成分であるアスタキサンチン。

ぜひ積極的に摂っていきたいですよね。

ではどんなものにどれくらい入っていて、どれだけ食べればいいのでしょうか?

アスタキサンチンが含まれている食品は「火を通しても鮮やかな赤もしくはオレンジ色の食品」かどうかで簡単に見分ける事ができます。

例えば、赤身魚のマグロやカツオ。

これらは火を通さない状態では赤いですが、火を通すと白くなりますよね?

残念ながら、これらにアスタキサンチン含まれていません。

アスタキサンチンが豊富な食品

アスタキサンチンは、鮭やいくら、桜エビに多く含まれています。

火を通しても鮮やかな赤・オレンジという部分では、カニやエビも思い浮かびますが、アスタキサンチンが含まれているのは殻です。

そのため、桜えび等の様に殻ごと食べる様な食べ方をすると摂れますが、中々カニやエビを殻ごとワイルドには食べないですよね。

あとは金目鯛等にも含まれています。金目鯛も火を入れても鮮やかな赤色ですものね。

それぞれどれ位入っているかというと

  • 桜えび     約7
  • 紅鮭、いくら  約3
  • 金目鯛     約3

(全て100gあたり)

非常に多いと言われるもので、これくらい含まれています

アスタキサンチンを摂って効果を感じるためには、1日辺り6㎎位の摂取が必要と言われています。

紅鮭であれば大体1切れ100gですから、2切れ食べなければいけませんね。

これを食事で取るとなると、アスタキサンチンは摂れても塩分もかなり摂ってしまいそうです。イクラも、塩分とプリン体をかなり摂取してしまいそうですよね。

食事で意識的に摂る事も大切ですが、上手くサプリメント等も摂取した方が結果的には身体に良さそうですね。

その辺りは専門家と相談して、栄養の取り方というのを考えた方が良いでしょう。

分からない事や知りたい事は積極的に専門家に相談してください。

今回のまとめ

今日は海のパワー・アスタキサンチンについて詳しくまとめました。

アスタキサンチンは海が生んだ、海の生物たちの守り神の様なものでしたね。

アスタキサンチンはヘマトコッカス藻からしか生成されませんから、海の生物の一部しかその恩恵を受ける事はできません。

そのパワーを私たちも少し分けてもらいたいですよね。

ただし、毎日紅鮭2匹を食べるわけにもいきませんから摂取の仕方は専門家に相談しましょう。

今身体に悩みがあるなら、そういった事も相談してみることをオススメします。もしかすると、普段の食事に原因があるかもしれません。

健康は普段の食事から。しっかり栄養を摂って、未来の自分を守りましょう。

あなたの身体は、あなたが食べたもので作られているという事を忘れずに。

今回はアスタキサンチンについてでした。

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マッスルケア仙台:水戸部院長

マッスルケア仙台:水戸部院長

東北楽天ゴールデンイーグルスで8年間球団トレーナー、アテネ五輪銀メダリスト長塚智広選手の担当、全日本柔道男子国際大会トレーナー、EXILE・GLAYなどアーテイストのツアー帯同トレーナーなどをしてきた経験から健康に関する情報を発信します。また、LINE@で栄養知識をシェアしたり、イベントの告知をしていますので、ぜひお友達登録してください。登録は右下のホームアイコンをクリック!!

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